直木谷ヒトシ

大魔神逆襲の直木谷ヒトシのレビュー・感想・評価

大魔神逆襲(1966年製作の映画)
3.8
余人を拒む山の頂、魔神の像があるという 子供4人の決死の旅路、切なる願いに応えたか 額に幾筋赤き血流し、魔神が目覚めたその後は……

前二作とがらりと趣向を変えて少年たちの決死行をメインに……と言いたくなるのだが本当にどうやって撮影したのかちょっと聞きたくなくなるくらいのハードすぎるカットが大連発 あの、ほんとにどうやって撮ったんです?
そして悪役飛騨守が過去2作の悪役たちより小物になってるというか 前作の御子柴弾正のごとき祟りをも恐れぬ気迫とかそういうのがなさすぎるというか そのぶん無様なやられぶり、という点ではシリーズ随一かもしれない

特撮技術としては冒頭の災いの件といい終盤の大魔神猛進撃といい1年でこれが三本目とは思えないくらいいろいろと体力がありすぎるのが〇 大砲で足元撃ち抜かれてるのに意にも介さずこちらに向かって歩いてくる大魔神、何度観てもやはりいい画だ……