《太助、この池を見ろ》
〝人間というものは心一つじゃ。一心ほど清らかなものはない。鏡のようなものじゃ。何事も一心に命を捨ててかかるのだ。誠を尽くせば怖いものはない。「一心鏡の如し(一心如鏡)」じゃ〟
本作は、萬屋錦之介さん主演の〝一心太助〟シリーズの一作目で観るのを楽しみにしていたのだけど、何故かモノクロで画面が暗くて途中で視聴を断念。二作目から観始めたら、結構面白いので、もう一度一作目を観なきゃねってことで、リトライすることに…。
本作は、二作目の作品を観ただけでは分からなかった太助と大久保彦左衛門の出会い、子分になった経緯、魚屋を始めて〝一心太助〟と呼ばれるようになった理由などが明らかになる〝一心太助のエピソードゼロ〟だね。
ニ作目で、中原ひとみさん演じるお仲との恋模様が描かれていて、てっきり大久保彦左衛門のお嬢様かと思っていたら違っていて…。本作では、お仲が太助を好きになるきっかけエピソードが紹介されていて、なるほどそんなことがあったんだったら〝惚れてまうやろ〟だね。
太郎が〝あっしには堅苦しい侍が性に合わねえ。それに世のため人のためになる男の修行は、お屋敷にいるより街中に出て貧乏暮らしでも独り立ちして威勢よくやってみたいんでぇ〟とカッコいいこと言っているけど、お屋敷を出たい本当の理由は…。なんて贅沢な悩みなんだろうね。
視聴メモ:2025.02.23/040/東映時代劇YouTube