突如として死に至る難病に侵された息子を救う為に奮闘する夫婦を描いた実話に基づいたヒューマン・ドラマ。
医師すら匙を投げた難病でも息子の為に諦めずに自力で治療法を探そうとする夫婦の姿には言葉が出ない。普通の家族であれば残された時間をどう子供と過ごすかを考えるだろうが彼らは息子を治す為だけに費やす。医療に関しては全く知識がない2人が医学書を読み漁る時点で無謀とも取れる。だが愛する我が子に生きて欲しい、ただそれだけの思いが彼らを突き動かす。何度壁にぶち当たっても決して諦めない。2人がロレンツォを本当に愛してることが強く伝わってくる。
ロレンツォが発作を起こす度にあまりに描写がリアル過ぎる為見ているのが辛い。また母親のミケーラが精神的におかしくなっていくのが一番応えた😞
印象的なシーンは支援団体の夫婦が苦しんでいるロレンツォを見て「彼は延命を望んでいるか？」と聞くシーン。残酷な物言いだが自分の子供が植物状態だからこそ出た言葉だろうし、この夫婦の気持ちも分かるだけに子供の為にどっちが正しい選択なのか考えさせられてしまう。しかしラストシーンで懸命に生きようとするロレンツォを見て彼らの行いが報われたのが本当に嬉しかった😭どんなに高く困難な壁でも諦めない心があれば乗り越えられる、勇気と希望を貰える良作品。
