ペイン

素晴らしき放浪者のペインのレビュー・感想・評価

素晴らしき放浪者(1932年製作の映画)
4.7
再見。
『ビーチ・バム』のムーンドッグや、『ありがとう、トニ・エルドマン』のウザい親父ヴィンフリートを彷彿とさせる超奔放な主人公ブデュ。

本作に内在する自由で囚われのない伸びやかな精神は、後のヌーヴェルヴァーグやアメリカン・ニューシネマ、アキ・カウリスマキやジム・ジャームッシュ、青山真治監督作品にも絶大な影響を与えた。

セーヌ川や、都市の生々しい空気や人々を捉えたこれ見よがしではない美しいショットのつるべ打ちは、まさしく父の印象派絵画のよう。『ゲームの規則』と並び大好きなルノワール。
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