はる

華麗なる週末のはるのレビュー・感想・評価

華麗なる週末(1969年製作の映画)
4.3
前に見たのは私がまだ独身の頃で、男の子の成長物語を見ても深く感動はしなかったけど、今回は違ったな。
出来れば息子たちが小学生くらいの時にも見ておきたかった。

いいとこのお坊ちゃんのルーシャス少年が、大人たちにウソをついて出掛けた旅先で、黒人や娼婦の差別など、不条理な現実を見て戸惑っていました。
成長物語としても感動するんだけど、体罰が無意味なことも教えてくれてたんだね。
50年以上昔の作品で子供への体罰にまで言及しているのにも驚きました。
ボス(おじいちゃん)がとても立派な人だった。
あんな人間になりたいな。

『トム・ホーン』の衝撃のラストを思わせるシーンも見つけたけど、これは『トム・ホーン』よりずっと前の作品なんだね。
そして、コリーの登場シーン、黄色いドレス姿が素敵だった。まるでおじいちゃんの車、ウィントンフライヤーみたいだった。
ルーシャスはあの車にふさわしい男になるに違いありません。
はる

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