マノエル・デ・オリヴェイラ監督が１００歳の時に撮った作品。１時間強のやや短めの映画だが、至るところに芸術的センスが光る場面が散りばめられた感じ。
タイトルは何やら刺激的な雰囲気を出しているが、会計士のオジサンが向かいの窓から見えるブロンド髪の少女に恋する物語。
列車内の風景から始まり、ある男が隣に居合わせた女性（赤の他人）に自分の悲劇を語り出す。会計士をしていたが、窓から見える「団扇を持った金髪少女に惚れてしまった…」の話。会計士は叔父の店で働いていたが、叔父は結婚に反対し、男は叔父の家を出て無職になる。
そして、金を貯えたら結婚しよう、という少女との約束を目標に生きてみたのだが…。
わりかし面白い映画ではあったが、もう一捻り欲しかった気がする。
