ブロンド少女は過激に美しくの作品情報・感想・評価

「ブロンド少女は過激に美しく」に投稿された感想・評価

mew

mewの感想・評価

3.0
終わり方がなんだかなぁという感じ あっけない…
インテリアとか空間演出がよいです〜
iceman

icemanの感想・評価

1.8
100歳を超えた監督の芸術…?
そして64分という短編。

窓辺に佇む扇を持った一人の美女…

と聞けば男ならその容姿に見惚れ、胸をときめかせるもの…
その先のストーリーは一体何処へ向かいどう締めくくられるのか?
と想像するのがセオリー…

とすれば…
驚愕の64分…といおうか?
いや、それは僅かラストの5分程かもしれない…

そして最高の落ち…
このラストの画は…

これが100歳を越えた男の幻想なる芸術なのだとすれば私には程遠い歳月の感覚となるのだが…

つまりは、
この作品の "本質" がわかる人には芸術…
わからない人には?…
解る人に最高の芸術なんでしょうね…?

何ともこれが私の初感…
tjr

tjrの感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

団扇をあおぐ少女と窓越しに視線を交わす、遠く離れたカーボヴェルデから手紙を送る、という「距離」に彼は囚われていたのであって、彼女を所有して距離がゼロになると共に団扇も愛も消えてしまう。マクガフィンとしての窃盗。
列車内でのリカルド・トレバとレオナール・シルヴェイラの交わらない視線、公証人宅での階段と鏡、部屋を横切る緩慢さ、見つからない帽子、片脚を上げること、独房のような居室や階段の奥行き、オリヴェイラ演出の別格さが端的に味わえる傑作。
やばい。どうしょーもない。終わり方も股を広げているし。あっけなく終わる。すごい。
長回しのファーストカットから役者が地味に演技しているのが好き。

友達が好きな女の母親に挨拶するとことかはわかりづらい。そのあと友人とのサロンのシーン、人前で愛を打ち明けたり、ボーイとのやりとりとかはロメールっぽい。オリヴェイラにこんなこと言っていいのか知らんけど。

ビデオで撮られたシーンがあった気がする。
他の映画でもそうだが、過去のシーンなのに、女性が現代的なメイクや髪をしてる。素晴らしい。

2つのアラベスクが流れてくるドリーショットは全体から見て異質。この使い方は好きではない。ドリーがいかに特別なものかがわかる。
オリヴェイラの中では好きな映画ではない。
見る目がない人のお話。映像は芸術的でとても素敵です。インテリアと建築がうっとり見惚れます。
『トラップ』

恋と出会い。

羨ましいなー。

盲目。

そこも羨ましいなー。

人間のトキメキ。

それって時間や空間を超越したような感覚。

だけど、男は目を覚ます。

まるで二日酔いのように。

浮かない顔をする。

なーぜー。
恋は盲目。



地味なストーリーを無駄のない脚本でカバーした雰囲気映画。
林檎

林檎の感想・評価

4.3
少女の佇む窓辺、少しの間借りていたベッドとクローゼットのみの狭く暗い部屋、静かで広大(そうな)お屋敷に響くピアノの音色や、ハープ奏者の奏でる優しい音楽。
美しくて、オリヴェイラ感満載で、心地よくてとても落ち着く。

主人公が同じというのもあり、ストーリーも映像もどことなくアンジェリカの微笑みに似てると思った。
それにしても美しい。。
aqui

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-
90歳の童貞映画…。ラストのブロンド少女の泣き方!足を無造作に広げた座り方!
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

4.1
【まるでポートワイン!100歳が生み出した甘い童貞映画】
ブンブンは美しい風景、情景に包まれている映画が好きです。そんなブンブンを魅了する監督の一人にマノエル・ド・オリヴェイラがいます。ポルトガル出身のこの監督は106歳まで生きた映画監督としても有名。そんな彼の撮る作品は、まるでポートワインのように甘く深みのある作品が多い。それも晩年になればなるほど、熟成されて味わい深いものとなる。

さて、今回TSUTAYAでブンブンが借りてきたのは「ブロンド少女は過激に美しく」。まるで北欧ポルノ映画っぽいタイトルだが、実にラグジュアリーで美味な食後酒でありました。

☆「ブロンド少女は過激に美しく」あらすじ☆
エッサ・デ・ケイロスの短編小説「ある金髪女の奇行」の映画化。列車の中。ある青年は哀しみにくれていた。行き場のない心を、どうにかしようと、隣に座る熟女に語りかける。何故、男は哀しむのか、何故辛いのか。1時間後あなたは、可哀相な男の結末に驚くことだろう...

☆美しすぎる「裏窓」☆
「アンジェリカの微笑み」もそうだが、本作はまるで映画デビュー作か!と思うほどにエモーショナルな恋愛を描いている。いや恋愛映画と言うよりも、素晴らしき童貞映画と言えよう。

まず、森鴎外「舞姫」よろしく、祭りの終わり、哀しみに暮れる男の独白から本作は始まる。事のきっかけは、ずばり「窓」。男が何気なく、窓を眺めていると、向かいの家から丸い扇子を持った美しき女性が現れる。いきなり男の心はときめきメモリアル!「もう一度あの子を見たい!」と毎日のように窓を覗く。しかし、向かいの窓はカーテンを閉ざしたまま。なかなか女の子を魅せてはくれない。そんな焦れったい男の気持ちを様々な角度で「窓」を映すことにより効果的に演出されている。というよりか、100歳にして性欲ビンビンじゃねぇかと思うほどのフェティッシュなカメラワーク、「美」を追い求めている感じが素敵です。

そして、一つ、また一つと偶然が重なり、男は段々精神的距離も好きな女に近づいていく。そう男の目には「女の子」しか映っていない。このイケイケドンドン感、若き盛り。ブンブンも似たような経験をしたことがあるだけに、シンパシーを抱く。ダークで黄金色の空間に広がる甘い恋に心が吸い込まれ、そして「アンジェリカの微笑み」同様「えええ!!」という衝撃的な終わり方で観客を突き放す。

これぞ、100歳!淡すぎる、ピュアでエモく、童貞童貞した作品も100歳になるまで熟成・発酵させると、味わったこともない甘みと深みが観客の身体全体に広がっていくんだなと思い知らされた傑作でした。「裏窓」ののぞき魔フェティズム描写が好きな方は間違いなく、本作を気に入るでしょう。また、好きな女の子に猪突猛進突っ込んで砕けた青春の蹉跌を持ち合わせている人にもオススメです。
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