ブロンド少女は過激に美しくの作品情報・感想・評価

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「ブロンド少女は過激に美しく」に投稿された感想・評価

『トラップ』

恋と出会い。

羨ましいなー。

盲目。

そこも羨ましいなー。

人間のトキメキ。

それって時間や空間を超越したような感覚。

だけど、男は目を覚ます。

まるで二日酔いのように。

浮かない顔をする。

なーぜー。
恋は盲目。



地味なストーリーを無駄のない脚本でカバーした雰囲気映画。
林檎

林檎の感想・評価

4.3
少女の佇む窓辺、少しの間借りていたベッドとクローゼットのみの狭く暗い部屋、静かで広大(そうな)お屋敷に響くピアノの音色や、ハープ奏者の奏でる優しい音楽。
美しくて、オリヴェイラ感満載で、心地よくてとても落ち着く。

主人公が同じというのもあり、ストーリーも映像もどことなくアンジェリカの微笑みに似てると思った。
それにしても美しい。。
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

4.1
【まるでポートワイン!100歳が生み出した甘い童貞映画】
ブンブンは美しい風景、情景に包まれている映画が好きです。そんなブンブンを魅了する監督の一人にマノエル・ド・オリヴェイラがいます。ポルトガル出身のこの監督は106歳まで生きた映画監督としても有名。そんな彼の撮る作品は、まるでポートワインのように甘く深みのある作品が多い。それも晩年になればなるほど、熟成されて味わい深いものとなる。

さて、今回TSUTAYAでブンブンが借りてきたのは「ブロンド少女は過激に美しく」。まるで北欧ポルノ映画っぽいタイトルだが、実にラグジュアリーで美味な食後酒でありました。

☆「ブロンド少女は過激に美しく」あらすじ☆
エッサ・デ・ケイロスの短編小説「ある金髪女の奇行」の映画化。列車の中。ある青年は哀しみにくれていた。行き場のない心を、どうにかしようと、隣に座る熟女に語りかける。何故、男は哀しむのか、何故辛いのか。1時間後あなたは、可哀相な男の結末に驚くことだろう...

☆美しすぎる「裏窓」☆
「アンジェリカの微笑み」もそうだが、本作はまるで映画デビュー作か!と思うほどにエモーショナルな恋愛を描いている。いや恋愛映画と言うよりも、素晴らしき童貞映画と言えよう。

まず、森鴎外「舞姫」よろしく、祭りの終わり、哀しみに暮れる男の独白から本作は始まる。事のきっかけは、ずばり「窓」。男が何気なく、窓を眺めていると、向かいの家から丸い扇子を持った美しき女性が現れる。いきなり男の心はときめきメモリアル!「もう一度あの子を見たい!」と毎日のように窓を覗く。しかし、向かいの窓はカーテンを閉ざしたまま。なかなか女の子を魅せてはくれない。そんな焦れったい男の気持ちを様々な角度で「窓」を映すことにより効果的に演出されている。というよりか、100歳にして性欲ビンビンじゃねぇかと思うほどのフェティッシュなカメラワーク、「美」を追い求めている感じが素敵です。

そして、一つ、また一つと偶然が重なり、男は段々精神的距離も好きな女に近づいていく。そう男の目には「女の子」しか映っていない。このイケイケドンドン感、若き盛り。ブンブンも似たような経験をしたことがあるだけに、シンパシーを抱く。ダークで黄金色の空間に広がる甘い恋に心が吸い込まれ、そして「アンジェリカの微笑み」同様「えええ!!」という衝撃的な終わり方で観客を突き放す。

これぞ、100歳!淡すぎる、ピュアでエモく、童貞童貞した作品も100歳になるまで熟成・発酵させると、味わったこともない甘みと深みが観客の身体全体に広がっていくんだなと思い知らされた傑作でした。「裏窓」ののぞき魔フェティズム描写が好きな方は間違いなく、本作を気に入るでしょう。また、好きな女の子に猪突猛進突っ込んで砕けた青春の蹉跌を持ち合わせている人にもオススメです。
Haruka

Harukaの感想・評価

3.4
雰囲気映画なのかなぁと思ってたら、それを超越して芸術だった。
映像・画質やセリフの数々、間の取り方などが独特。退屈なようで、でも退屈な感じでいいんじゃないかとか思い始める。美術館にいるような気分で味わった。その美術館に飾られている美しい絵の前で立ち止まる。その絵の名は「幻滅」。みたいな感じ。うーんシブい。
ramu

ramuの感想・評価

3.7
車掌さんがお客さんの切符を切るシーンが長めなオープニングから始まって、1時間でこれ程までに収めることができるものか。

大事なシーンばかりを集めて作られていて、無駄なシーンが無く、逆に何か足りないとも思わなかった。

気になる監督なので、永遠の語らいを近々観たい!
jack

jackの感想・評価

-
時間が短いのがいい。キスシーンの脚上げもいい。オリヴェイラ作品のポルトガルの街並みは本当に美しい。『永遠の語らい』といい最後にびっくりさせるのが好きなのか
🎬
「ブロンド少女は過激に美しく」
“あなたが妻にも友にも言えないことは、見知らぬ人に話しなさい”
リスボン発の列車の車内で、絶望の淵に立っていたマカリオは、隣席のマダムに声をかける。
「私の身に何が起こったか想像できないでしょう」
「存じ上げない方を想像できるかしら?」
彼は、この傷心の旅に出るきっかけとなったできごとをマダムに語り始める。2012年、波。

ポーランドの巨匠、マノエル・ド・オリヴェイラがちょうど100歳を迎える時に撮ったと言う。「アンジェリカの微笑み」の人。この人の作品は全然知らない、が、なかなかおもしろかったです。
独特のタッチですよね。アキ・カウリスマキの、クスッと笑っちゃう感がないバージョンというか。ただただ無機質な映像美プラス中世ヨーロッパの絵画を思わせる色彩。
カメラワークも独特で、機械的な角度。人物というよりはセットが中心となった構図。人物が消えてからの、機械のバグか?と思わせるほどの長く動きのないカット。
まるで作り物のような。
パーティでのスピーチ中にテーブルゲームに興じている図や、キスの時に足元のカットで女性の片足が上がる図なんて、「わざわざ」感がはんぱない。

ストーリーは、主人公が第三者に語っている現在と、彼の回想とが交互に現れる。
彼が出会うブロンド美女のお話。この美女の作り方ほんとすごいです。めっちゃ美人。
回想のオープニング、カーテンがおりた窓辺が映し出され、観ている人の期待値をあげたところで突然でてくるのがメイドのオバハンという演出がにくい。

マダムに話しかける一言めが一言めなので、いったいこの回想の結末には何が起こるのか?この男はどんな目にあったのか?と観ている人間には好奇心しかやってこない(他人の不幸はなんとやら、で)

この列車内の演出も楽しいんだよね。回想からあける度にかわっていく車窓の景色、マダムの視線。最初、彼女全盲かと思ってました。
こうやって、観ている人の期待をことごとく裏切っていくのがすごくおもしろい。
裏切られるのがとてもたのしい。

ラストの演出もなんというセンスか!
ラストの美女のポーズ。ここ、すごく好きで、「うわあっ」ってなった。このシーン観ただけで観たかいあったかも。

ただ、退屈な人には退屈な映画なのであんまりオススメしません。アキ・カウリスマキとか、パトリス・ルコントとか、好きな人は好きかもしれない。
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