極めてシンプルな筋立てで超面白い。外面で取り繕う少女の如く、ショットの強度と映像自体が乖離していくような感覚に惹かれる。半透明のカーテン越しに視線を交わすエロティシズム。劇的な瞬間は排除され、視線劇…
>>続きを読むオリヴェイラ監督100歳時の作品。原題は金髪少女の奇行とでも訳すといいのだろうか。1時間少しの短中編。
優れた芸術作品は「謎」を残す。「わからない」が折に触れ思い出すような断片が記憶に残り、違う解…
女性に抱いていた幻想が消えた後の男性の暴力性。ラストは衝撃。
電車で話しかけられた方としては、最後の話はどういう顔で聞けばいいのよという展開で、それを聞いているのが、アブラハム渓谷のレオノール・シル…
クレジットタイトルで電車の中で車掌が切符を切ると1両ぶんの乗客が写る中で主人公とその隣の人の顔に目がいく。クレジットの文字で隠れていたのが、文字が回り込むようにして2人の男女に目がいくように誘いこま…
>>続きを読むリカルド・トレパが職を失った後に住む家が監禁部屋かと思うくらい暗いのが良い。電車クローズアップ。回想と電車の繋ぎがとても冷めているのと時間経過の呆気なさ、カタリナ・ヴァレンシュタインとの別れの劇的…
>>続きを読む再見。前に見たときはラストにひどく驚いた覚えがあってそれが何故だったかよく思い出せなかったけど見直してみると本当になんでもない「ただそれだけ」の映画だった。初見時に驚いたのもまさしくそれだけの映画で…
>>続きを読むオリヴェイラの作品は家路だけ見たことがありました。移動ショットが少ないひと昔まえ風の撮り方。
前提条件が違っていたら、お話になりませんよね。仕事でもお付き合いでもそれは同じ。終わり方はスカッとした…