Yuki10

死と処女(おとめ)のYuki10のレビュー・感想・評価

死と処女(おとめ)(1995年製作の映画)
4.1
過去に自分を凌辱した男が偶然パンクした夫を助けた事で始まる妻の復讐劇。
登場人物が3人と少ない中微細な心理描写や密室を活かした読み合いが面白い。
夫婦間の何とも言えないギスギスした空気感も絶妙で緊張感が続き見応えがある。
実際に描かずに妻のセリフのみで陰惨さが伝わり、何も知らない夫が精神的に疲弊する様子も好き。
事態を丸く収めたいが過去の浮気を咎められる場面はしんどい。
独裁政権の崩壊した国という設定や自白の強要からファシズムへの皮肉を感じる。
悪趣味なラストにも満足
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