キングボブ

未来を生きる君たちへのキングボブのレビュー・感想・評価

未来を生きる君たちへ(2010年製作の映画)
4.6
重いというよりかはシリアス…。

理不尽ないじめや暴力に対して、「報復」が正義かどうかというテーマ。

武力行使が国際的な正義とされている以上、報復が完全な間違いだとは言い難い。かつてのハンムラビ法典も然り。
しかし報復という行為が戦争を生み出すことも人類はよく知っている。
もはや何が正しくて何が間違いなのかを問う話ではない。

今作において最大の被害者はクリスチャンであるが、それも大人の影響が非常に強く、親や教師など子供の周りにいる大人がいかに子供の人生に影響を及ぼすものか深く考えさせられる。
原題は「仕返し」という意味らしいが、そういう意味では邦題「未来を生きる君たちへ」は間違ってはいない。
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