ミミズ式SGキネマ倶楽部

メン・イン・ブラック3のミミズ式SGキネマ倶楽部のレビュー・感想・評価

メン・イン・ブラック3(2012年製作の映画)
3.9
言わずと知れたエイリアンコメディ第3弾。前作から約10年のブランクの後に来た今作はなんと40年前の過去に飛んでいくという設定。本作を結論から言うと「バディ感戻ってきた!」という感じです。前作がどちらも威張り合う感じで漫才感が薄かったのに対してキャリアを積んで柔らかくなったウィル・スミスが新たな相方であるジョシュ・ブローリンに対してボケまくります。40年前にタイムスリップしたという設定のおかげで彼のボケがまるで「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のマーティの様に「もどかしさ」からくるような笑いになっているので、そこが注目ポイントですね。

 タイムトラベルの方法も新鮮でした、タイムジャンプの名の通り飛び降りをすることで、時間を跳躍するというもの。ただ飛び降りるだけでなく、飛び降りた後、元の高さまで戻る描写は新鮮でしたね。また、5次元の世界のエイリアンが登場し、現在、過去、未来を通してみることができるというキャラも本作のラストにつながる重要な役割を果たしてくれ印象的でした。

 総じて、本作はJとKの友情の始まりを描いており、出会えたことが運命(奇跡)という脚本のおかげで、ただ笑って楽しいだけに終わらず、しっとりとした作風になっており、ラストシーンを際立たせています。現状最新作では主人公が変わってしまったことで、二人の活躍は見ることができませんが、有終の美を飾れたのではないでしょうか。

 話題のあの人が実は宇宙人シリーズ、本作はレディ・ガガ。最近こそおとなしくなりましたが、2012年当時の彼女のファッションはまさしく宇宙人の様でしたね。