夜行列車に乗ったカリート

震える舌の夜行列車に乗ったカリートのレビュー・感想・評価

震える舌(1980年製作の映画)
3.3
女の子の闘病を軸に、家族が崩れていく様子を描いた、スリラーでもありヒューマンドラマでもある映画。

女の子がどんどん苦しんでいくのを、両親が何も出来ずに見ているのですが、その様子が怖いです。

発作のときに、舌を噛んでしまうのですが「乳歯だからいいですよね?!」と言って割って処置する医師の必死さが、さらに深刻さを際立たせます。

作品のテーマ上、あえて恐怖を植え付ける演出にしてありましたね。
女の子、両親ともに、ただただ不憫でみてられねぇ…って感じでした。

あと、あの女医さんの言葉遣いと態度。
男性医師が、かなりざっくりしてたのに対して、品がありすぎるので逆に浮いてたんですが。
あれはあえて対比するために、男性医師はそっけない感じの演出にしたんでしょうか…当時はそれが普通なのか…うーん、わからん。