このレビューはネタバレを含みます
シャマラン監督作。
SF映画だけどテーマはちょっと違う。同監督の作品っぽくて悪くはないけど、そんなに面白くもない映画。
主人公グラハムは元牧師。弟と子供2人で静かに暮らしていたが、ある日突然、家の畑にミステリーサークルが出現。それは世界中に拡大していきどうなるか…という話。
シャマラン監督の映画って、だいたい「実はこうでした」という結末が盛り込んであって、それがハマるときは良いんですけど、そうでないときは、ただただ「ふーんそうなんだ」で終わってしまいます。
本作はどちらかと言うと、ふーん寄りです。
「何らかの奇跡を目撃したとき、それを偶然と思うか、啓示と思うか。」
信仰心が作品の主軸なんですが、その結論に至るまでがくどいです。
家族4人が、やれサインは宇宙からだ、宇宙人が侵攻してくるだ、身を守らなきゃだ…。そのウダウダやってる様子を長々見せられます。
オチで種明かしがある、いわゆるどんでん返し系の映画は、その結末を重視しすぎて中身が手薄になる場合があります。
意外性や伏線などを盛り込むあまり、そこに至るまで話が強引だったり…。
要はストーリーが退屈なんですよね。
なんだこれは!!宇宙からのサインは一体どういう意図なんだ!?
…という内容を楽しめるかどうかですね。
自分は、「シャマラン監督だしどうせオチは違う方向なんでしょ…」と最初から斜めに見てしまいました。
弟と子供2人が銀紙の帽子を被って静止しているシーンは笑ったけどもね。
「見て。フルスイングして」じゃなくて「宇宙人をぶっ殺せよくそったれ」なら笑えたかもしれません。