オーウェン

ロビン・フッドのオーウェンのレビュー・感想・評価

ロビン・フッド(2010年製作の映画)
3.0
記憶に新しいところではケビン・コスナー版が面白かったように思うが、敢えてまた作り出してくる意味があるのか。
そんな疑問が浮かんだ今回の映画版。

リドリー・スコットとラッセル・クロウ。もう何度目の共演か分からないが、この二人が作ると骨太な作品が出来上がる。
それはいいのだが「グラディエーター」に似すぎじゃないか?と多々思った。

ロビンフッドのイメージとは思えないクロウの髭面に鈍重そうな動き。
しかも驚くのがこれはロビンフッドになるまでの前日譚ということ。
つまりは映画の中には実質ロビンフッドは存在しない状態にある。

だからか話が妙にややこしく、2時間半の長丁場もう少し削った方がいいシーンも幾らかあった。

ただ戦闘シーンはこのコンビらしく迫力があり、かつ実に重々しい戦いの連続。
クロウの弓矢を構えた姿もばっちり決まっている。
しかしお前はウィリアム・テルかってぐらいに百発百中なのはどうかと(笑)

気弱で情けない二代目の王様や、威厳のある王やその家臣。
ケイト・ブランシェットも剣戟に参加するも、やはりこの人は位が上の方が似合うと思ってしまう。

以上のことを踏まえても「グラディエーター」を思い出さずにはいられない。
その被りが高い評価を付けにくくしているのだろう。
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