このレビューはネタバレを含みます
秋の勝手にアキ・カウリスマキ祭り。
1994年/フィンランド/62分/白黒
前に書いた感想が見つからない。消しちゃったのかな。
コーヒーを切らした母親に腹を立てて納戸に閉じ込めて整備士の友達(マッティ・ペロンパー)と家出した仕立て屋の男が、途中で出会った女2人をエストニアまで送って行ったら、整備士がここにタチアナ(カティ・オウティネン)と残る、作家になるって言い出したから仕方なく1人で帰宅、納戸から母親を出して、ミシン仕事をする話。
無口&奥手が過ぎる中年男の進まない恋愛がもうたまらん。マッティ・ペロンパーがタチアナに話しかけられた瞬間に恋に落ちたのが、合わせられない目線に表れてるんだけど、それが分かると愛おしさ倍増。初回は気が付かなかった。てか毎回分かりづらいんだよ、気付くかこんなん。だがそこがいい。
特に盛り上がりのない何と言う事のないストーリーなのに、こんなに魅せるアキ・マジック。さすがオッサンを可愛く撮らせたら世界一のオッサン、アキ・カウリスマキ。愛しいのはタチアナよりオッサンのほう。最高傑作だと思う。
マッティ・ペロンパーの爆笑してるシーンが珍しくて良かった。1995年に亡くなったのが惜しまれてならない。大好き。