裕次郎

アキラ AKIRAの裕次郎のレビュー・感想・評価

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)
5.0
もう何十回観ただろう。
大友克洋全集の第一期がようやく完成した記念に見返す。

全台詞をほぼ書き起こせそうなほど記憶してるが、やはり見るたびに発見はある。

例えばスタッフのアニメーターが「なんでこんなとこまで書かなきゃならんのよ、えーかげんにせえよ」と不満を込めた暗号が見つかったのも数年前のSNSだ。

問題のシーンはキヨコの予知夢でドクターが身体データを確認するくだり。

そんなの見ると、逆にスタッフが手を抜いたシーンはないのかと探しちゃう。ひとつ、鉄雄パワーで折れた橋からずり落ちるピープルのロングビューで描き方がかなり粗いのを発見。

全体的にはアニメの質感もさすがに古く感じてしまうが、大友克洋のキーフレーム原画集を見ると全く色褪せない。10億かけたアニメでも表現し尽くせてないよな、と。
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