星屑暴威

アキラ AKIRAの星屑暴威のレビュー・感想・評価

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)
3.3
当時劇場で観て以来の再見。原作の大判単行本もかつて持っていた。そもそも大友克洋自体がストーリーよりも超絶に精細な絵が売りでマニアに受けていた漫画家であり それをもって漫画として名作なのに、その肝心の絵をアニメーターに委ねるというアニメ映画で価値があるのかという思いはあった。話自体はよくある超能力暴走の世紀末もので特段優れているわけではないが、それなりに楽しめた。ほぼCGのない時代の手描きのアニメはレベルが高く、原作ほどの細かい描き込みはないけど大友の世界観を再現しており、今のヌメヌメしたCGアニメよりよっぽどいい。音響が恐ろしく貧弱なのは80年代の日本だから仕方ないか。漫画版と違って映画版は言われるように名作とは思わないけど、一連のジブリ作品や新海アニメを名作とするならこれも名作なんだろう。
星屑暴威

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