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アキラ AKIRAのyoshiyaのレビュー・感想・評価

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)
3.5
この映画には安易にスコアをつけられないですよね。もちろん全ての映画がそうなんですけど(笑)。

強烈でなおかつ強烈、その上からさらに強烈。破壊とインパクト。攻撃的。退廃的。でなおかつ近代的。いや、未来的。なんたって2020年東京オリンピックだもの。漫画版「Akira」を読んだことがないからか、ストーリーについていけないところが多々ありました。特に終盤。もうなにがなんだか、って感じ(笑)。だけどそういうところがこの作品を破壊的な(あるいは暴力的な)映画に仕立て上げているんじゃないかなと思いました。間違いなく、今まで観たことのないジャンルです。この映画。兎にも角にも世界観が凄い。そして観ていて悲しくなる。何故だかわからないけれど、観ていると悲しい雰囲気に包まれるんです。この映画にはそんな雰囲気が漂っている。そんな風に感じるのは僕だけかもしれませんが。

もう一度観たいか、と問われると、うーん、まだちょっといいかなってなるんですけど(笑)、でも、もう一度観ないとこの作品の良さや監督の意図した事は理解できないだろうなと思います。

難しいです。物語全体に流れている廃滅的で悲しい雰囲気に加え、終盤に近づくに連れてどんどん早くなる(そして理解できなくなる)展開。凄く癖のある作品だと思います。多分、好きな人はもうそれこそ中毒になるくらいハマるんじゃないでしょうか。退廃的で破壊的で強烈な癖のあるアニメ、
『AKIRA』。

『ロスト・チルドレン』とはまた違った濃厚さがあります。体力がある時には、是非、味わってみてください。
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