ハヤト・イチハラ演じる在日朝鮮人が亡くなった姉の遺体を韓国まで運ぼうとするロードムービー。ミカ・ナカジマはじめキャストが異様に豪華。
ストーリーだけ見れば真面目そうな感じがしなくもないですが、中身は良くも悪くも薄目且つかなり砕けていて終始ヘラヘラしながら時に泥棒時に強盗してついでにナイフで人を切りつけるハヤト・イチハラは「リリイ・シュシュのすべて」よりも素に近そうなエネルギッシュさが魅力で、好き嫌いは分かれるでしょうがそのサイコパス寄りの暴走感も映画の勢いに昇華されてる感じです。既にノスタルジーさえ感じる2000年代前半の都会と若者のギラギラした感触がその時代を生きた人にとっては特に響くものがあるかもしれません。