フィッシュ真夜中

天使の涙のフィッシュ真夜中のレビュー・感想・評価

天使の涙(1995年製作の映画)
4.0
こういう作品を観るとさらに思うのだが、決着をつけなければならない事象と、時が過ぎ去るのを待つしかない事象との違いってなにかあるのだろうか?と、人生とは間違い探しばかりじゃないか?と。正解があるなら早く教えてほしいのだが、そういうことを、心に余裕がないっていうのでしょうか。
熱気が渦巻く香港の街の光と、カラフルな装飾品。寂しさを纏った影と揺れる身体。全てが生きづらさを表現した社会への風刺のように感じたが、観終わると夢だったのかと思わされるのも描写の美しさ故だ。