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グリーン・ホーネットのAZのレビュー・感想・評価

グリーン・ホーネット(2010年製作の映画)
3.1
久々のミシェル・ゴンドリー。ただ、あの頃のミシェル・ゴンドリーはどこにいった?と思うほどゴンドリー節がない…。原作を見た事がないので違いがわからないが、セス・ローゲンのダメ息子っぷりからして原作と大きく違うと思われる。

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色々とやる余地はあったとは思う。例えば、特殊な武器や装置の表現をファンタジーチックにするとか。アクションも、見せ方によっては新鮮な映像体験にできたと思う。片鱗は少し見えたけど、予算の都合か数箇所ぐらいしかなかった。

アクションとミシェル・ゴンドリーの組み合わせは別に悪くないとは思うのだけれど、ネックなのがオリジナル作品の存在。そしてそれに多くのファンがついていること。

それによって表現に縛りが出たのではないかと思う。真面目でシリアスな作品にするとそれこそオリジナルのままになってしまうため、ブリットをダメ息子にし、俳優をセス・ローゲンにすることでふざける隙をつくり、その中で独自の表現を模索しようとしたのだと思う。

が結局出来ずに終わってしまった。

ストーリーも結局ダメ息子という設定上、彼の更生と成長に向かうというありきたりな流れなので新鮮味もない。

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バットマンとロビンを連想させるが、制作年を調べてみると、グリーン・ホーネットの方が早い(ラジオ番組だが)。その後バットマンの成功によりテレビ番組が作られたという。なのでどちらが先というわけでもなく、互いに影響し合っている作品。しかも共演もしている。

今作全体的に残念な作品だった。オリジナリティをもっと出して欲しかった。見どころが一つでもあれば良かったのだが。

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監督:ミシェル・ゴンドリー
上映時間:119分

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○良い面



○悪い面


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