Fumi

エターナル・サンシャインのFumiのレビュー・感想・評価

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)
3.6
ジム・キャリー演じる主人公が別れた恋人との記憶を消す手術を受けるのだが、どうなるか、を描いたSF映画。
描写としてはSFチックなのだが、恋愛についてそれがどういうものかといった分かりやすいテーマよりも、もっと深いものを考えさせてくれる。
愛した人の記憶が消されようとするが、消えないよう必死で抵抗する主人公の深層心理など、楽になれるような道を選ぼうとしても楽になれない、恋愛の終わりのつらさが痛いほどよく伝わってくる。
所々時系列が前後して分かりにくい描かれ方の作品だが、最後まで観ると全体が開けて見える。
たとえ生まれ変わったとしても、結局上手くいかなくなると分かっていても、また同じ人を好きになってしまうというのが、人間の性であり、恋愛の本質なのかもしれない。
Fumi

Fumi