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エターナル・サンシャインのtwitwilightsのレビュー・感想・評価

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)
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いまなぜエターナル・サンシャインなのか。

「この映画がこれほど愛されているのは、何かが正しくないと知りながらも、とても愛おしく、ここにとどまっていたいと思うことに、多くの人が共感できるからだと思います」(アリアナ・グランデ)

アリアナ・グランデが2024年3月にリリースした新作アルバムのタイトルは、その名も「eternal sunshine」。アリアナはアルバム内の楽曲に対し、「これらの曲には、そのテーマのちょっとした断片が含まれて、辻褄が合っているように思います。私は、ただそれにインスピレーションを受けたのです」と本作からの影響をあからさまに語っている。

かと思えば、2024年4月公開映画「パスト ライブス/再会」(佳作!)で、主人公の二人、ノラがヘソンに勧める映画としても登場。過去の記憶を消せない二人は、オンライン上で容易に再会してしまう。記憶消去の“難しさ”は、映画「エターナル・サンシャイン」のテーマとも重なり、「パスト ライブス/再会」の重層構造に磨きをかけていた。セリーヌ・ソン監督のセンスには脱帽だ。

また、アリアナ・グランデがジム・キャリーの大ファンなのも有名だ。「トゥルーマン・ショー」の台詞を背中にタトゥーで彫っていたり、ハンドルネームを“JimCarryFan42”にしていたりと、その思いはかなり熱い。当然、そんな思いは「エターナル・サンシャイン」にも接続されていくわけだが、こちらは2018年に亡くなったアリアナの元恋人、マック・ミラーが特にお気に入りだったようだ。同名アルバムからシングルカットされた、「we can't be friends (wait for your love)」のMVは、映画「エターナル・サンシャイン」への愛溢れるオマージュ映像に仕上がっていた。そんなMVの出来上がり具合を、“私たちなりのショート・バージョン”だと語っている。
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