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トリシュナのsobayuのレビュー・感想・評価

トリシュナ(2011年製作の映画)
3.0
元は100年前のイギリス小説を現代のインドに置き換えて~とのことだけど、普遍的すぎるくらい普遍的な物語だった。娘の稼ぎをあてにする親も、ホテルの従業員たちも、マイナスな面は見せてこない。でもトリシュナは父親の命令に逆らえないし、ホテルではジェイとの関係を隠さなければならない。描かれないだけであるんだよね、圧力が‥。

トリシュナが最後に取る行動が突飛に感じたという感想も多いけど、私はなんか、やっぱりそうだよね、みたいな謎の腑に落ちた感があった。〇〇というより〇〇〇〇(コメント欄に記載)のつもりだったんだろう。

ジェイも決して悪い人ではなくて、彼なりに世間と自分の気持ちの間で苦しんだんだと思う。

全てが上手くいってる時は逆に悪いことが起きませんように‥!みたいな気持ちになって見るのがつらく、後半のある種軋轢が見え始めてからの方が安心して見れた。時々そういうタイプの映画ってある。
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