しばいぬたろう

ダーティハリー4のしばいぬたろうのネタバレレビュー・内容・結末

ダーティハリー4(1983年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

『ダーティハリー4』('83)
Sudden Impact / アメリカ合衆国 / 英語

シリーズのこれまでの作品とは一味違った作品に仕上がっている。
これまでは最悪の極悪犯を、ハリーが荒っぽく粛清していく姿が爽快だった。
本作では、暴行を受けた女性が自らの手で罰していき、それを追って真相を解明するハリーの物語。


荒っぽい捜査のせいで反感を買いがちなハリー・キャラハンは、毎日飲むコーヒー一つで強盗を検挙できるベテラン刑事。
ある日、男の死体が見つかったことで捜査を始めるが、これまでの捜査に非難があがり、出張という名の左遷を命じられる。
そんな中で、人と絡まない孤独な画家の女性と知り合う。


違法捜査と言われようがなんだろうが、市民を守るため犯罪を取り締まるハリーのことは、自分は大好きだ。
特に、言葉で責めてマフィアのボスを心臓発作に陥らせて、ケロッとしているシーンは最高。
「お前のやり方は古い」と言われるが、正義を貫こうとする彼の姿勢は大好きだ。
本作のハリーと「リーサル・ウェポン」のリッグスが組んだら、間違いなく暴走列車のように突っ走っていきそうなので、リッグスの相棒がマータフで本当に良かった。

これまで正義の鉄槌を下すのはハリーの仕事だったが、今回は自らの手で裁きを下す女性の物語。
そのサイドストーリーのように、ハリーがあちこちで荒っぽく検挙する。
その二人が私生活で関わるようになっていき、ラストはハリーがマグナムを炸裂させるお決まりパターン。

ハリーの相棒の黒人警官も良かった(それこそリッグスとマータフのよう)のだが、本作シリーズの方程式の通りに、彼もまたこれまでの相棒と同様の運命を辿っていく。

サンパウロのバスのおじいちゃんおばあちゃんも良かった。
物語展開はこれまでと全然違ったが、悪は一掃されるいつも通りのラスト。

全体的に暗い色合いと太陽光が照り付ける昼の明るさが対局で、印象的な映像展開でした。
エンドロールの夜明けの町の映像と歌唱曲も良かった。

とりあえず、冒頭の裁判長のランドストロム判事と弁護士、もちろん容疑者とその仲間たちはとことんムカつく。
冒頭はかなり胸糞案件だった。


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【映画ジャンル】 ポリスアクション映画  
【作品の主題】  
【登場人物設定】 ハリー・キャラハン  警察官  姉妹
【舞台設定】   遊園地
【原作媒体】   ―
【登場する生き物】―
【物語展開】   
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