BK477

ダーティハリー4のBK477のレビュー・感想・評価

ダーティハリー4(1983年製作の映画)
3.6
シリーズで唯一、イーストウッド自らが監督を務めた作品。

これまでの3作は勧善懲悪の側面もあり犯罪者側の内面などはほぼ描かれず、また保守的なヒーロー像を保っていたが、本作はテイストが異なる。

まず保守的な思想を匂わせる台詞や演出は一切無くなり、
シリーズで初めて犯罪者側の内面が濃く描かれる。
謎の連続殺人が着実に進むさなか、ハリーはと言うと犯罪者の逆恨みで襲撃されたり、事件に出くわしたりと実に忙しい。 ハリー周辺だけマジで治安が悪い(笑) 後半からの、第二の主人公とも言える犯罪者とハリーの邂逅が山場になる。

全体的にドンパチのシーンは少ない気がするものの、脚本は2・3と比べればかなりマシになっている印象。
なんせ、悪役が海に飛び込んだだけで死んだりしないし、いきなり要塞で銃撃戦になったりしない。
ヒロインの表情芝居もいい味を出しているが、この女優さんはイーストウッドの愛人というから驚き(でもなく、わりと公然の愛人だった模様)


余談
1作目から異なる役で皆勤賞の黒人の役者は遂にハリーの相棒に昇格
続く5作目でも、この人は出てくるのか!?
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