春九千

ダーティハリー4の春九千のネタバレレビュー・内容・結末

ダーティハリー4(1983年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

サイコキラー、内部犯行、反体制派と今までは一対一のような構図だったが、今回は三角関係とも言おうか

一つ複雑になった物語は3作目から重厚さを取り戻し、非常に見ごたえのある一作だった

レイプの復讐、そしてその犯人にはカタギになった奴もいたり、病んで自殺未遂までやる奴がいたり

そういった簡単には裁けないような悪や正義を中心に持ってくるあたり、イーストウッドらしいといえばらしいのか

ストーリーの重みも良かったが、その雰囲気作りも良かった

覗き込むように目へ近づくカットは、当時イーストウッドの恋人だったソンドラ・ロックのビー玉のような目を際立たせる

そしてラストの逆光のなか浮かぶキャラハンとオートマグは痺れた

6年ぶりの4作目、派手さは少ないがとても魅力あるノワール的作品で楽しめた

こんなに絶賛してしまうのはイーストウッドの色眼鏡をかけてるからかな

今回の決めゼリフは「go ahead, make my day」と「swell」
春九千

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