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ダーティハリー4のrage30のネタバレレビュー・内容・結末

ダーティハリー4(1983年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ダーティハリーシリーズ、第4作。

強引な捜査で四面楚歌状態のハリーは通常営業。
一方、今回の敵役は女性であり、しかもレイプ被害者という、敵側に同情せざるを得ない設定が、本作の特徴でしょう。

ただ、これまでのシリーズと比較すると、何とも普通というか、物足りない印象を受けました。
例えば、犯人であるジェニファーの殺人は淡々として面白みに欠けるし、ハリーの捜査も常に後手後手で犯人を追い詰める楽しさが感じられません。
もっとジェニファーの怒りが伝わる様な殺し方をしても良かったと思うし、もっとハリーに葛藤させても良かったんじゃないかなと、個人的には思います。

そもそもジェニファーの復讐がメインの話になるので、ぶっちゃけハリーがいなくても成立する話なんですよね。
調べてみると、元々はソンドラ・ロック向けの企画だったものを、イーストウッドがダーティハリー用に作り変えたんだとか。
更にはソンドラ・ロックはイーストウッドの愛人だったとかで、公私混同な歪さや甘さが映画にも反映されているのかもしれません。
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