床ずれ

ママと娼婦の床ずれのレビュー・感想・評価

ママと娼婦(1973年製作の映画)
4.5
サンジェルマン・デ・プレのカフェ・ドゥマゴやフロールに行けばとりあえず誰かしら知り合いに会えるの羨ましいと思いながら前半は見ていた。30代無職でママ活してるジャン=ピエール・レオーが無邪気にレコードの音楽を口ずさむところなど心が弾む。この歳でここまで自分のこと勘違いしきれる男を演じられるのはレオーの特権。
後半、女2男1の共同生活になると、フランス映画あるあるの異次元の貞操観念について行けず、半分上の空で画面を見ていた。
しかし、特に大きな出来事も起こらず220分過ぎて行く映画の長さは意外と全く苦ではなかった。淡々と日常を切り取ってゆく画面、「映画は人生のように」の言葉通りな映画だった。
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