床ずれ

気のいい女たちの床ずれのレビュー・感想・評価

気のいい女たち(1960年製作の映画)
4.8
すごく変な映画だったけどすごく面白かった。
フランス版『甘い生活』といった空気感、というか、全体的にイタリア映画的な退廃的雰囲気と刹那的享楽が漂っていた。
夜10時過ぎに突然みんなでプール行こう!とならないし、しかも今でいうナイトプール的なプールじゃなくてガッツリと泳ぐ系のプールだし。この突然の市民プール感は吉田喜重の『日本脱出』のプールを思い出す。
みんな奇声をあげていて、まるで動物園の動物みたい。

ヒロインの女性の首の細長い感じがモディリアーニの絵画を思い出す。憧れの男とやっと食事できたのに、次々と訳のわからない隠し芸を見せられたら普通蛙化現象起きるやろ。

ことごとく全てのショットが鋭い切れ味でみなぎっていた。
床ずれ

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