ちぃ

ゆれるのちぃのネタバレレビュー・内容・結末

ゆれる(2006年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

★3.9 東京で写真家として活躍する早川猛。仕事で母の葬儀に立ち会わなかった彼だったが、実家に住む兄の稔からの連絡で一周忌に実家を訪れる。父との折り合いが悪い猛であったが、弟思いの優しい兄のお陰もあって何とか家族との関係を保っていた。
実家を訪れた際、稔と猛の幼馴染の知恵子が、父が経営し、兄も働くガソリンスタンドで働いていることを知り、2人はその夜関係を持つ。
次の日、稔と猛と知恵子で早川家の思い出の場所の渓谷を訪れる。
田舎から抜け出したい知恵子は、猛と東京に行きたい旨を切り出すがはぐらかされ、つり橋を渡って行った猛を追いかける。しかし、知恵子は彼女を追いかけてきた稔とつり橋の上でもみあいになり落下してしまう。
それを離れたところから見ていた猛。彼らは警察の自称聴取を受けることとなる。

10年以上前に見た時とこの映画に対する感じ方が変わっていた。
当時は暗い話だなーくらいにしか思ってなかったんだけど。

早々に町を出ていき自分の夢をかなえたチャラチャラした雰囲気の弟を持ち、自身は独身で父の経営するガソリンスタンドで働きながら閉塞感漂う田舎町特有のしがらみや生きづらさを感じながら生きているが、それを口に出さずに生きている兄。

結果的に兄は、弟の証言により有罪になる。
刑期を終え出所した兄の最後の笑顔。私的には、しがらみを捨て新たな人生を歩もうとしていたのかなと思ったけど。
終盤に出てくる早川家の家族で行った渓谷のホームビデオの場面で涙がでた。
ちぃ

ちぃ