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プライドと偏見のakiraのネタバレレビュー・内容・結末

プライドと偏見(2005年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

原作を先に読んでたので、"偏見によって全然ちがうひとに見える"のがポイントの話なのに映像化なんてできるんだろうか、とか思ってたけど、できてた。
ちゃんと面白くて、いつのまにかハラハラしながら最後まで見入ってしまった。

元祖ツンデレキャラのダーシーが、前半ではしっかり憎々しく、後半ではとてつもなく可愛く、しかしちゃんと1人の人物として見えるのがすごい。
あの困り眉が、ときに気難しげに、ときに繊細に見えて、いい味出てると思った。

あとキーラ・ナイトレイのエリザベスがとんでもなくかわいかった。
偉そうなひとの前でも臆さず飄々としてる感じがカッコいい。
長いスカートにブーツ履いてるのもカッコいい。
自分もあういう格好して、イギリスの田舎道を歩いたり、朝靄の向こうから現れた紳士に求愛されてみたかった。

原作からはだいぶ端折ってるので、全ての出来事がすごく短い期間に起こったように見えるけど、大事なところはうまく抽出されているし、テンポが良く見やすいものになっていると思った。

あと何と言っても最後のパパが最高。
終わり方のキレもふくめ、あれは非常にぐっときた。

【追記】
2回、3回と見て、今更気づくことがまだまだあり、面白い。
前半、エリザベスがダーシーをただ単に嫌っているだけに見える段階のときでも、2人の間の性的な緊張感?を仄めかす描写が随所にある。
馬車に乗るエリザベスの手をとるとき、舞踏会で踊るとき、雨の日の告白のときなど。
口喧嘩みたいになった後で急にキスしそうになってるのはたぶんそういうことなんだと思う。
ああいう積み重ねがあるから、終盤で急速に距離が縮むことにも違和感がない(はじめから相性はよかった感じがして納得がいく)。すごい。
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