このレビューはネタバレを含みます
久しぶりに恋愛映画。
とても美しかった。
見た目とは反して、不完全で、まどろこしく、無様。これが逆に美しい。
互いに確かめ合い、疑い合い、信じ合い、溢れ出す気持ちを抑えきらず取り乱してしまう。
ダーシーの「冷静ではいられない。」がまさしく人を愛する事だと思う。
互いの身分や立場、育った環境、考え方、役割、これが本当に苦しい。ビングリーの妹を除いては、愛と幸せを持っている人間だと思った。
愛するが故に、幸せになってほしいが故に、そんなつもりではなかったというのは良くあること。
乗り越えられて本当によかった。
まさしく夫婦関係でも、互いの立場や役割、そこから作り出される感情や思考。この擦り合わせが本当に難しい。私も乗り換えていきたい。
人間関係のトラブルは思い込みが9割なんて聞いたことがあるけど、この映画はそれぞれの背景が強く、思い込みからトラブルに発展しがち。
でも結局乗り越えるときに必要なのは、愛なんだよな。
感慨深い作品でした。ありがとうございました。