shun

プライドと偏見のshunのレビュー・感想・評価

プライドと偏見(2005年製作の映画)
5.0
キーラ・ナイトレイが主演ということで前から観たかった作品。
母と観賞しました

ネットフリックスのマッチ度は96%でしたが観終わった感想は100%。自分が一番好きな部類の映画だった。

イギリスの階級社会と綺麗なアクセント、美しい音楽と田舎の風景にルックスも演技も魅力的なキャストばかりです。

どっか映画の世界に入っていいよと言われたらイギリスのこの時代を選びたいくらい。自分が好きな要素がたっぷり入っていたので大満足です。

キスシーンもないし"情熱的な恋"って感じではないけれどお互いをよく知った上で成り立つ愛がいとおしい。ストーリーは王道だけどまわりの要素だけでこんなにも芸術的になるんだなあと感心

とにかくキーラ・ナイトレイと彼女が演じる主人公が素晴らしかった。多分合計で言ったら彼女の出演作は10本目ぐらいだと思うけどここまで演技から目を離せなかったのは初めてかも。もちろんすごく綺麗だし「はじまりのうた」とかも好きだったけど。
あとやっぱりイギリスの歴史もので綺麗な衣装を着せてこういうアクセントを喋ってるのがほんとに似合う。
もっと出演作観たいなと思った。

Mr.ダーシーも結構好きでした。拒絶させられてからの行動とか秘密にしてくれって言ったところとか特に紳士でした。

二人のやりとりも見てて楽しい。エリザベスが結構しっかり物を言うしユーモアも鋭くて楽しい。雨のシーンは特に色々な気持ちに溢れていて好きでした。


イギリスに詳しい母によると
・男性は女性が部屋に入ってきたら立ち上がる
・食卓では配偶者とは隣に座らない
そうで、こういったしきたりとか知るとまた違って見えてくるしこの場所や時代特有の雰囲気がすごく好き。村の皆がひとつのお屋敷に集まってパーティとか携帯にネットがある今の日本にいては考えられないけれど憧れます。
あとこれを観た後に「ブリジット・ジョーンズの日記」を観るといいらしい。少し前に観たけど内容忘れちゃってるからまた観よう。

最初のシーンからカメラワークが良かった。特にダンスのシーンが2つほど有ったけど広い会場を滑らかに人から人へと会話を拾いながら移っていく長回しで自分もそこにいるかような気分になれる。

お父さんいい人だなあ。誰よりも愛が深い。「片親失うことになる」のとことか最後のシーンよかった

キャストについてはロザムンド・パイク綺麗だった!そういえばここ最近よく名前を聞くなあと思ってたけど昔はこんなだったのか。今凄い怖い役とか目力強い女性ってイメージ持ってたけどこの映画では全然違った。彼女の出演作はこれが初だけど「ゴーン・ガール」とか観たいな。

あとトム・ホランダーよく見る顔だけど若かった。なんだかいつも間抜けな役なような。でも安心感がある

「ダウントン・アビー」観てる私にとってはイザベル(マシューのお母さん)もちょっと出てて嬉しかった。
 
ジュディ・デンチも貫禄があった。

アメリカ版とイギリス版ではエンディングが違うようで(アメリカ版は付け足されてる)多分ネットフリックスのやつはイギリス版、アメリカの方も観てみたい。あと原作も読みたいしコリン・ファース版も観たい。

「プライドと偏見」タイトル通りでした。人との付き合いは難しいけれど色んな壁を越えたところに見える本当の姿を受け入れられる関係、二人の間の太陽が美しかった。

今は全編通じて流れているピアノの"Dawn"をずっと流して余韻に浸ってます。久しぶりにイギリス英語にどっぷり漬かれた、今からでももう一度観たい。
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