高校生の女子同士の初恋を描いたコメディ風味の青春映画。
主演二人のうちのランディを演じたのは「Lの世界」のローレル・ホロマン。
レズビアンの叔母とその恋人と同居しているランディも同じくレズビアン、その環境ゆえ自然体で暮らしているが、学校では変わりモノ扱い。
一方優等生で人気者のイーヴィはしっかり者でやや過保護な母と二人暮らし。
対照的な二人が恋に落ちて巻き起こる騒動と二人の絆をコミカルに描いていた。
白人でレズビアンでやや貧困、黒人で裕福で優等生、家族や好きなものから何から何まで違う二人が恋に落ちることにより起こる珍騒動の行方を見ているだけでも楽しいが、もっと昔なら逆(裕福な保守的白人一家という描きかた)になってそうな二人をはじめとする周囲の人物設定もいい。
大人たちもそれぞれマイノリティだが多様性を理解している、しかしそれが10代の娘たちだったら話は違うようで……
後半は完全に大人たちが子供化しているように見えた。
どんな形であれ恋は恋、二人は真剣なのだ。
大人たちもそういう時期を通ってきたにもかかわらず、子供のことになるとそれをすっかり忘れてヒートアップする様が滑稽。
「我が初恋よ安らかに」とあったのでもしかしたら監督の経験が元になってたりするのかも?