otomisan

お祭り野郎 魚河岸の兄弟分のotomisanのレビュー・感想・評価

3.7
 Oh!Matsuri野郎グローバル?と思ったらJAL機は博多に着陸。なら、松方だからお祭り股旅物なんてのもどうだろう。ところが、どんたくをあっさりこなして翌朝魚河岸出勤ということで、れっきとした老舗仲卸、会社員だった。しかも背景には中央卸売市場の東京都があれば、浅草は三社祭、浅草神社の氏子四十四ヶ町も眼を光らせて、野郎よもや馬鹿な真似ェしやがったら、と腕まくりしてる、はずなんだが、血は争えねぇ、やっぱり馬鹿ぁやっちまうんだなぁ。

 バカの合間に股旅の板前、江守とストリッパー、妹てる美の人情ものがたりに六本木の詐欺師室やん討伐あり。人間マグロ室やんの落札金額五千万也で馬鹿も大挽回、最後は舎弟の青ガエル小倉とふたりで一人前だそうでなんだかしおらしい。これで都庁も浅草氏子連もほっとしただろう。さすがにトラック野郎みたいなわけにはいかんらしい。

 それはそうと、三社祭に銀座の睦会とはショバ荒らしなんてことはないのか?銀座と云えば山王さまのお膝元だし、築地市場なら波除神社の獅子祭なんだろう?余所で遊んでねえで土地のことに身を入れやがれとお小言がまた飛びそうだ。

 SS2:松方は翌朝出勤に間に合うよう博多を何時に出発してどう乗り換えて帰路に付いたろう?
 SS3:おなごが出るわ出るわ。その割に馬鹿の横をすり抜けっぱなしでさっぱりアタリがない。てる美に軍配かと思えばあの通りだし、梅川の葉子師匠はもはや桁外れ、若女将志穂美に大蔵大臣夏純子をご紹介程度で済ましておいて、両名大活躍な次回作の目論見でもあったんだろうか?氏子連あたりからバカも休み休みだぜと愛想尽かされたなら大笑い、上の方から先進国首脳会議まで3年、桜田門を手こずらせるなと来たならなんとも世知辛い。
 SS4:実に半世紀前の東京である。隅田川の空が広いし街の風っ通しも日当たりもよさそうだし、江守・松方の一騎打ちで引き分けの大転落、あれは汚わい船。二人は臭い仲だなあ。
otomisan

otomisan