otomisanさんの映画レビュー・感想・評価

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映画(347)
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レジェンダリー(2017年製作の映画)

4.4

 地獄から這い出てきた戦士、バーンサルが教皇特使ジェラルドゥスの唆しを受けて再び背教者どもに挑む。こんな最後の一幕を経て聖遺物が守られるかと云えば、ある意味守られる。左様、もう誰の思惑にも振り回されな>>続きを読む

ザ・シークレットマン(2017年製作の映画)

4.0

 事件と同じころ「バラキ」がテレビ放送されて証人保護プログラムなんて知ったのだが、WG事件もチクり屋がいて、FBIあたりがきっと匿ってんだろうななどとぼんやり考えてたらとんでもない。30年もたって当の>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.4

 ロドリゴの最期で、棺の中で結ばれた両の手の内にモキチから渡された小さな小さな木彫りの十字架が納まっていた。おそらく、妻女か守り刀と共に入れたのだろう。生前ロドリゴが妻女にそのように指示したのだろうか>>続きを読む

マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)

4.2

 マフィアからゴジラに宇宙人までNYにはいろいろな悪役がいたが、ついに都市計画家が名乗りを上げた。対するは奇矯な発言が止められない障害持ちの探偵。
 時代は大恐慌も世界大戦も経て、自由放任のツケも国難
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教授とわたし、そして映画(2010年製作の映画)

4.1

 タイトル通りなら最後の一編を結びとして映画娘オッキの日々が構成されるのだろうが、何とも韜晦な、話は第1篇として同級生ジングの課題制作映画として始まる?
 第2篇でそれを査閲し出来栄えを称賛する指導教
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ブルー・ストーリー(2019年製作の映画)

4.4

 あんな殺し合ってる中からも足を洗える者がいるのか。しかし、その一人の足を洗わせるために異教徒同士の抗争に何人引きずり込まれ、何人死んだろう。主人公と思って眺めていたティミーが、殺された恋人の復讐にの>>続きを読む

雨の中の兵隊(1963年製作の映画)

3.2

 厄介な映画だ。つい、なにが面白い?と思ってしまうんだが、却っておもしろき事もなき世(軍役)をおもしろく生きたい曹長と軍曹の悪だくみ補給廠日記にしたかったのかとか想像した。ところが何とも淀みが多くてい>>続きを読む

真実 特別編集版(2019年製作の映画)

4.2

 怪物的大女優F.に好むと好まざるとにかかわらず率いられた一家。ひとり娘L.の独立なのか出奔なのか一度はばらけたが、F.の回顧録出版をきっかけに再会するハメに。本国フランスを離れて脚本家としてNYで働>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.2

 悪党面でも主役は張れるが、ポールの場合、実際のリチャード似ということなのか?
 オリンピックで浮かれる協賛コンサート会場を爆破するような人間のポートレートに合致するのはこういう男だとリチャードを指し
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ジャックポット(1974年製作の映画)

4.0

 グールドは賭場の空気が肥やしの根なし草。ポーカーの揉め事がきっかけで知り合うシーゲルは堅気の暮らしも崖っぷちな雑誌編集者。自覚が無いのとあるのと、崖っぷち同士がとりあえず明日明後日の命脈を博奕でつな>>続きを読む

ビューティフル、グッバイ(2019年製作の映画)

4.5

 一度見ただけでは何かがすり抜けてしまうように思う。愛とか恋とかの言葉に当て嵌めにくい何だかが只者でない二人だけに通じてるような、本当は恐ろしい一件なのに。
 不幸な二人が不幸なめぐりあわせでなんて珍
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下町の太陽(1963年製作の映画)

4.5

 若い倍賞が終始難しい顔を見せる。怒ってるとか悲しいとかいうのでもない。家族もご近所も友人たちも恋人もヘンな付き合いもあって、笑ってる事だって幾らでもあるが、あらゆるエピソードで大なり小なり割り切り難>>続きを読む

それから(2017年製作の映画)

4.0

 焼きが回ったのか?飽きが来て遠ざけて代わりに募った新しい相手は毛色の違う文学女子。どころじゃない、手厳しい切り返しにヤル気も倍増しか?もちろん論評活動にだ。
 それとも、「思いの丈」を書き殴り何気な
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ハハハ(2010年製作の映画)

4.2

 映画監督の教授がカナダに移住すると聞けば、次回作は?どんなワークショップを?と来そうなもんだが、先輩の評論家が相手だというのに。ソウル郊外、山中の行楽地でばったり会って、話は先ごろ二人が訪ねた南の海>>続きを読む

奥様多忙(1955年製作の映画)

4.0

 カミさんが忙しいのは亭主がのらくらしているからとは定説だろう。向こう三軒両隣のらくら亭主・勝手亭主どもに対抗する主婦連を結成するとは、なおさら忙しい。こんな様子に接し、世の亭主たちは、戦後強くなった>>続きを読む

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

4.1

 ロケットを飛ばすのは軍の仕事だった時代であれば、スプートニク・ショックの息子共に親がいい顔をしないのは当然だろう。当のスプートニクにしてもいわゆる飛び道具、軍事目的と疑う向きの多いのもうなずける。そ>>続きを読む

みじかくも美しく燃え(1967年製作の映画)

4.1

 ずいぶんむかしの事だ。白黒トーキー作品で二人の最期の場面、野原を抜け寄り添う二人、銃を掴む手、続いて銃声が晴れた草原に鳴ってと、わずか一分足らずの断片だったが、怪獣映画を卒業する切っ掛けのような一分>>続きを読む

黒い罠 完全修復版(1958年製作の映画)

4.1

 宵の口の街中、爆弾を仕掛けられる二人連れにまるでつきまとわれるかのようなもう一組の二人連れ。どっちがどれほどヤバいのか?しょっぱなからタイマーが切れるまでを延々生中継でハラハラさせられるのがいいとこ>>続きを読む

黒い罠(1958年製作の映画)

4.2

 宵の口の街中、爆弾を仕掛けられる二人連れにまるでつきまとわれるかのようなもう一組の二人連れ。どっちがどれほどヤバいのか?しょっぱなからタイマーが切れるまでを延々生中継でハラハラさせられるのがいいとこ>>続きを読む

ニッポン無責任野郎(1962年製作の映画)

3.7

 前作を凌ごうとなると相当飛ばさないと。お陰様で明音営業部、誰も源等について行けない。前作では乗っ取り勢に対抗して平ヒトシ部長以下総力戦でクマゴロー社長を攻略したもんだが、こちらはまるで世渡りオバケの>>続きを読む

わたしを離さないで(2010年製作の映画)

4.7

 物語のとんでもない世界が映画の外、我々の世界の同年の景色と同じように見える。しかし、今でも我々の世界ではヒトのクローン技術は未達成だ。だから、話中世界はその分野だけ技術が一世紀先を行っている格好だ。>>続きを読む

ニコライとアレクサンドラ(1971年製作の映画)

4.1

 サニーとニッキー。帝国なんぞなければいい一家だったろうに。また、帝政など敷かずにいられたら王権を神授したなんて意識にも囚われず、臣民らをああもあって無きがごとき扱いとせずにも済んだろう。しかし、それ>>続きを読む

魚河岸の女石松(1961年製作の映画)

3.9

 おきゃんなひばりが大爆走。白バイをぶっちぎるわ、拳銃使いに追っかけられるわ、ついでに高倉健を張り飛ばすわ、いい塩梅である。この娘に山形とうさんが魚河岸の仲買人でまかしとけっと云ういい配合で、テレビだ>>続きを読む

クハナ!(2016年製作の映画)

2.8

 子どもたちのジャズコンテスト挑戦を物語る。みんな、アクシデントにめげずアドリブを利かせて吹かしまくるが、なぜか失格。でもめっちゃ楽しい。んだそうだ。知った事か。脚本通りにしゃべってれば、水風呂に浸か>>続きを読む

ニッポン無責任時代(1962年製作の映画)

4.0

 サラリーマンは辞表を出しちゃあお終いだ、という口調がやけに真に迫っている。当のヒトシは毎度クビになって、ちっとも気楽な稼業ときてない。果たして、月給袋を受け取った事があるのだろうか。そもそも、2時間>>続きを読む

家族(1970年製作の映画)

4.7

 日本縦断と云っても今では空路も格安とかで体も懐も楽なもんだろうが、誰が何の用があって飛ぶだろう。ところが、長崎から北海道の東の果てまで、半世紀前には炭鉱離職者の酪農入植なんて事があった。実際に単身者>>続きを読む

青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

4.6

 錯覚だろうか、奉公先の娘トーの遺影とは初対面のムイの顔が妙に大人びて見えた。あんな時、女の心はどう働いているのだろう。父親に死なれて3年、年下もいて親元で子守くらいの仕事にはあり付けて来たろうか、十>>続きを読む

審判(1963年製作の映画)

4.8

 夢の中で死んでしまったら、それを夢と呼べるだろうか?そんなことを思いながらヨーゼフの最期を見送った。刑事と名乗る連中が捜査権限でいじり回す身辺にだんだん違和感が膨らんでくる。今日は本当に昨日の続きか>>続きを読む

大殺陣(1964年製作の映画)

4.3

 幕閣きってのヒール雅樂守の未知の野望が砕かれる。こともあろうに悪所新吉原で次期将軍候補、雅樂のイチ押し甲府宰相が幕政批判のみなもと山鹿素行の門人の手にかかって死ぬのかと思ったら、謎の追従者が大目付阿>>続きを読む

Villains(原題)(2019年製作の映画)

3.9

 脳みそお花畑状態の二人がフロリダで貝殻ショップでひと山当てようというのだそうだ、出資者としてGS襲った迄はいいけれど、海から何光年だか、先ず町を出られるかな?
 悪党と言ってもヤクをキメてないとおシ
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ロニートとエスティ 彼女たちの選択(2017年製作の映画)

4.2

 意外にも超正統派礼拝所に属するユダヤ教徒の数がこの映画の頃、ロンドンで増えていたと聞く。ユダヤ教信徒の家庭で生まれ育ってこの方、疑いもなくそれを信奉して来たからといってLGBTQに無縁でいられるわけ>>続きを読む

腐女子彼女。(2009年製作の映画)

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 食わず嫌いてのも何なんで、ちょい見。のつもりが引っくっなーっ。やれやれ。
 禍なんていうとコロナ級だが、例えば、滅びた呉王夫差の思い者で希代の美女、西施の顰めっ面を目にした村の醜女がそれに魅了され自
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クリムゾン・タイド(1995年製作の映画)

4.1

 合衆国にはごくまれに、特殊な事件で関係者の免責を認めて代わりに専門の委員会を立ち上げ、事件の経緯を余さず聴取、実況検分し同様な事態の再発を防ぐための踏み台とするよう計らう事があるようだ。
 例えば、
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男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋(1982年製作の映画)

4.2

 こんな話を聞くと、はて寅次郎、昔どんな間違いがあったのやらと想像してしまう。
 渡世人の泣きどころ、浮草暮らしが身について今更地に足の着いた暮らしなどおこがましい寅次郎が、掛けちゃあならねえ情けをか
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ガールハント(1961年製作の映画)

4.1

 1961年、アイクが政権を去り際、軍産複合体への警告をのこしたその頃、欧州の魔都ベネチアでは軍賭複合体が生まれつつあった...
 なんて、ありそな無さそな。メーカー百花繚乱、この時分になると何となく
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傷だらけの栄光(1956年製作の映画)

4.5

 何を見ても何度見てもその度にポール・ニューマンが好きになる。うわー馬鹿だなーと思いながらロッキーについて行ってしまう。
 共についていくのは妻のピアであり、コーエンの旦那であり、崖っぷちのミネオであ
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