ヘソの曲り角

マッチ工場の少女のヘソの曲り角のレビュー・感想・評価

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)
4.2
どシリアスだなおい。ぶっちゃけ中盤以降の展開はお約束なのである程度想定内だが前半の生活描写がピカイチ。マッチ工場のシーンが全部良すぎる。雑な調理もアイロンかける前に水含ませるのも生活感の手応えとして十分。そして家事の合間に流れてくるニュース。天安門。『枯れ葉』の前からやってきた演出。劇中の映画や音楽が展開を明示してる作りも丁寧で良い。シリアスだからこそ、実家に迎えに行って死ぬほどバツ悪そうな男と両親のシーンが爆笑ものだった。あと優しい兄貴よ。終盤の立て続けの毒殺ラッシュは溜めがある分やはり素晴らしく、動じない姿がなお一層いい。カティ・オウティネンほんとかっこいいな。