アキ・カウリスマキ監督の映画ってぶっきらぼうなタッチの割りに繊細な画面のカラフルな色彩感覚がすごく好き。
このヒロインの住むボロアパートの室内のクロスが剥がれた汚い壁やヒロインが通う夜のクラブの安っぽい照明まで、色の配置にすごく気を配っていると思う。
お話は一夜の恋を本気にしたヒロインが相手の男や家族に復讐するいつも通りの大雑把さ。
それがカウリスマキで、映画ってこうゆう余計な要素をギリギリまで切り捨てた後に残る、場面に漂うムードとか如何に大事か思い知らされる。
主演はカウリスマキ作品の顔とも云える女優カティ・オウティネン。
実はこの人はこの監督の映画でしか観た事ないから無表情しか思い浮かばない。
他の映画では笑ったりしてるのかなァ?