はなればなれのマチルダ

マッチ工場の少女のはなればなれのマチルダのレビュー・感想・評価

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)
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冒頭の工場描写はレネを思い出したのと同時に、やはり、無機質に動き続けるものを限りなく無感情に捉えたショットが好きだ思った。果てしない唯物論的社会中で、取るに足らないプロレタリアートたちが、流れるプールに浮かぶ枯れ葉のように漂う様子を描いた彼の作品のestablishing shot にあまりにも相応し過ぎる。