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グリフターズ/詐欺師たちのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

グリフターズ/詐欺師たち(1990年製作の映画)
4.7
リリー(アンジェリカ・ヒューストン)は、ギャングのボスのボーボーの仕切りで競馬場を渡り歩くノミ行為のプロフェッショナル。
14歳の時に出産した息子ロイ(ジョン・キューザック)はそんな母に愛想を尽かして家を出たが、結局は人の目をだまして小銭を稼ぐイカサマ稼業。その恋人マイラ(アネット・ベニング)もまた、色じかけで男の金をオトす詐欺師だった。
リリーは、密かに穴馬券を買い小遣い稼ぎしていたことがギャングのボーボーにバレ命を狙われ、ロイはマイラにデカイ詐欺の相棒になるように迫られ、マイラはデカイ詐欺で稼いでいた頃の派手な生活が忘れられずデカイ詐欺を企み、手口や生き方は違えども似たもの同士の三人は、互いの思惑を探るスリリングな不協和音を奏で始める…
ジム・トンプソンの同名クライム・ノベルを、名匠スティーブン・フリアーズ監督が映画化。
釣り銭詐欺やサイコロを使う詐欺や競馬のノミ屋や投資詐欺のリアルさ、自分の世話を焼かないで裏街道を歩いている母リリーに対するロイと息子ロイに後ろめたい気持ちがありながら愛するリリーの愛憎、ロイとマイラとリリーの親子や恋人の枠を超えた金と心を奪い合う仁義なき騙し合う三角関係、詐欺師というアウトローの因果応報そのまんまの壮絶なオチ、アカデミー賞4部門ノミネートも納得のクライム・サスペンス映画。
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