とし

RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語のとしのレビュー・感想・評価

3.9
家庭を顧みない仕事人間だった肇が、家族の病気、同僚の死をきっかけに会社を辞め、本当に自分のやりたかった仕事に就き、家族との時間を見つめ直す。

モデルがいるのかと思ったが、これは創作なのね。
うまくいきすぎだったり、肇の人間性が前半と後半で変わりすぎていたりするところはあるけど面白かった!

倖がいい子!
「話しながら時計を見られるのが嫌い!」「おばあちゃんより大事な仕事なんてない!」と父に反発する気持ちもありながら、父の実家で父と祖母の思い出話をするときは笑顔で話せる一面も。
本仮屋ユイカさん、可愛くて好き。

合格発表で静かに笑みが溢れる肇が印象的だった。
そして、人のために自分が怒られる覚悟がある。短期間で多くの乗客に愛される運転士になっているのが素敵。乗客だけでなく会社からも愛されていた。

不貞腐れた宮田が前向きになっていく様もよかった。
夢絶たれた気持ちに変に同情せず、優しいお父さんのように寄り添った肇の姿も素晴らしかった。

総じてこの作品の一番乗り評価ポイントは中井貴一さんの巧さ!

24-40
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