テレビアニメ宇宙戦艦ヤマトの全26話を再編集した劇場公開作品。
放射線に汚染された地球を救うため、放射線除去装置があるとされるイスカンダルを目指す戦艦ヤマトの旅路を描いたSFアニメ。
長い長いヤマトシリーズの人気はこの作品から始まった…。
子供の時に見たときは意味がわからずつまらなくて999の方がおもしろかったが、大人になって見直してみると普通におもしろい。
このヤマトがきっかけで「アニメ」という言葉が浸透し、大人向けアニメ作品が作られるきっかけになったのだから当然といえば当然かもしれない。
ヤマトシリーズは古代進が主人公だが、この劇場版では各惑星のエピソードや人物関係の説明などは全てカットされているので、ただの乗組員の古代のエピソードはほとんど無いに等しい。
なので前知識無しに観ていたら沖田艦長が主役に見えるようなストーリーになっているのが印象的だった。
時代が時代のセルアニメ、それもテレビアニメなのでゴミは凄いし、塗り間違いもあったりとアニメとしてのクオリティは辛い部分が多いが、この時代だからこその勢いは現代では再現できない良さがある。
そして何と言っても劇伴が素晴らしい。
本当に素晴らしい。
テレビアニメだと1話に1回入っていたであろうメインテーマが、総集編になった事で10分に1回くらい流れてしまうあるあるには少し笑ってしまうが、アレンジが違っているので毎回テンションがあがる。
映像が古くても盛り上がってしまうのは間違いなく音楽のおかげだと思った。
日本でSFがまだまだメジャーではない時代の作品なので、今見ると設定や展開に笑ってしまうが、それも味だ。
ドリルミサイルが逆転して敵が自爆する描写はちょっとマヌケ過ぎるのに被害が甚大なのは声を出して笑ってしまったが…笑
この後に続くシリーズが数多くあるが、ここで終わりでいいんじゃないかなぁ。
これから見るけど、良くない予感しかしないぞ…。