勝沼悠

モーターサイクル・ダイアリーズの勝沼悠のレビュー・感想・評価

5.0
 若い頃、誰もが夢見る未知なる世界への旅。それを、あのチェ・ゲバラの若い頃の南米縦断旅行の実話を通して描く。

 南米の色んな道がすごく味がある。ゲバラ役の俳優もかっこいい。旅のドジなエピソードも満載で、プって笑ってしまうシーンも多い。
 貧しい人やハンセン病患者の人たちとの交流を通して、ゲバラが共産主義に傾倒していった過程も描かれている。だが、プロパガンダ的な意味合いは薄く、思想に関係なく見れる。
 ゲバラと一緒に旅をする親友、アルベルトの存在がすごくいい!最初ちょっとむかつくんだけど、映画が進むごとにだんだん好きになっていく。

 ゲバラの伝記ではなく、皆と同じ一人の若者としてのゲバラを描いた名作。
勝沼悠

勝沼悠