良作です。実際にあったというこの事件を、多くの人に知って貰いたいと、切に思う内容です。
全寮制の聴覚障害児の学校で起きた虐待事件が題材。コン・ユ演じる新任教師が、被害児童とともに裁判を起こす法廷劇。
社会派ヒューマンドラマとサスペンスをうまく掛け合わせた上質な作品で、アクションでもなく、ラブストーリーでもないけど勝負できる韓国映画の丁寧さと強さを感じます。
職にあぶれ、なんとか美術教師にすがりついたというコン・ユの役どころ(画家の夢を諦めきれていないまま良い歳になってしまった)が妙に良い。
閉ざされた全寮制の学校の描写が、スリラーとしてかなり良い感じ。
楽しい気持ちになる作品ではないけれど、観て損は無い一作かと。