藤見実

血涙の志士の藤見実のレビュー・感想・評価

血涙の志士(1928年製作の映画)
4.8
フォードのアイルランドもの、静かなる男以外見たことがなくて。YouTubeで鑑賞。
アルジェリアにいるフランス外人部隊で祖国アイルランドでの指名手配のお茶を濁しているホグマン(フォード作品でお馴染みの大男マクラグレン!)が、ある電報を受け取り、敵討のために祖国アイルランドに帰還する。アイルランドにつくと、わんさか絞首刑の判決を出してきた判事の家では、娘が家柄のための不本意な結婚をさせられようとしている…ここから2転3転しつつ、最後には判事の呪われた家が全焼するわけだが、あまり快活ではない。
あまりにも野蛮で不安になるほど素晴らしい競馬のシーンは必見だし、20年代らしい特殊効果も満載だし、家はちゃんと燃えるし、アイルランドっぽい自然も撮られてる。「投げること」もある。
フォード作品にウェインが初めて登場してるとのことで確認したら、競馬のシーンで柵を倒す男がウェインでした。
あとクソでかい犬が出てくる
藤見実

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