このレビューはネタバレを含みます
『エクスペンダブルズ』シリーズ、第1作。
久しぶりに見返したのだけど、やっぱり、このオールスターキャストはアガりますね。
往年のスター達の演技を堪能したり、スター同士の夢の共演にも興奮させられました。
アクション映画のファンならば、より楽しめる事でしょう。
あとは、映画全体を見ると、すごくバランスを考えて作られた作品なんだなと思いました。
これだけのスターを揃えておきながら、それぞれに見せ場が用意されてあるし、アクションシーンもドンパチだけでなく、格闘アクションもあれば、カーアクションもあったりとバリエーション豊か。
新しさこそないものの、それぞれのクオリティーは高いし、景気の良い爆破も見れて、アクション映画のお手本の様な作品でしたね。
強烈なゴア描写を「ここぞ!」という場面だけに使っているのも効果的だった様に思います。
物語もシンプルで分かり易いし、消耗品軍団が自らの魂を取り戻す為に…シンプルに人助けをする話になっているのも良い。
ラスト、バーニーとサンドラが恋仲にならず、お金だけ渡して別れるのも、現代的なアップデートがされていて、安心して見る事が出来ました。
それでいて、ラストは男達の打ち上げシーンが用意されていて、この辺もバランスが取れてるんじゃないかな。
これだけキャストが多く、内容もてんこ盛りにも関わらず、上映時間を約100分に収めているのが信じられないくらいなのですが、やっぱりこういう映画は100分くらいがベストなわけで。
この辺もバランスが良いな~と思うし、兎角、冗長化しがちなヒーロー映画は見習って欲しいですね。笑
スタローンなくしては成立しなかった企画だとは思いますが、スタローン“監督”なくしては、ここまでまとまった映画にはならなかった事でしょう。
今回、久しぶりに見返して、改めてスタローンの監督としての手腕の高さを再確認させられました。