アフリカ、中近東、アジアの部族の習慣を淡々と紹介するモンド映画。
オープニング等に美しいメロディが流れ、食人族のパクリかよと思ったら本作の方が5年も先だった。すいませんした。
印象的だったシーン
・首をはねた鶏を使った占い
・珍しいキリンの解体
・死者の頭蓋骨を砕き水と飲み干す弔いの儀式
・肺炎の女性に尿ぶっかけ
・“飲食物の吸収を良くする為”に喉ち⚪︎こを切り取る
・メスを使わず素手で眼球をえぐり出したり腹部から異物を取り出す心霊治療（穴や傷跡も残らない）
・頭痛を紛らわす為に指切断
などなど。

人間の女性が大真面目に子犬に授乳をしている光景を初めて見た。普通にしゃぶり付く2匹の子犬に物凄い違和感とショックを覚える。
見所がたくさん詰まった本物志向のモンド映画。

阪東橋駅前TSUTAYAにはなぜかヤコペッティ、カスティグリオーニ、ルッジェロ・デオダートの作品が全国で一番充実している、らしい。モンドTSUTAYA。ここも年内には消えてしまうのだろうか。だからわざわざ往復二千円かけて行ってきた。グリオーニ『マジアヌーダ』。まさかの性器が無修正だった。すでに同監督の『魔界の大陸』はVHSで観ていたが修正の黒点もとても大きかった。もちろんぼくは修正なんてはなからないほうがいいと常々思っているので喜んだが、ヤコペッティと全く違うガチな作風にひとりでワーキャー言いながら観た。潰される金玉、紐で結ばれるペニス、素手でえぐり出される眼球。ヤコペッティにあるようなユーモアも、世界を俯瞰して見せてくれるような気持ちにさせる現在との対比もここにはない。『コンセント』でも印象強かったモンド系映画特有の味のある日本語ナレーションがDVDだと字幕ナレーションのみなことがわかった。

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