・ジャンル
スラッシャー/ホラー/コメディ
・あらすじ
3度の復活を遂げながらもその度に殺され続けた殺人人形チャッキー
彼は人間時代の恋人ティファニーの手で再び復活を遂げる
それは彼が遺した指輪をプロポーズと信じていた故だったが蘇って間も無いチャッキーは嘲笑う
怒りに震えた彼女はチャッキーを監禁
嫌がらせ目的で花嫁の人形を買い与えるがそれは裏目に出てしまう
チャッキーは密かにケースを抜け出し彼女を殺害
花嫁の人形へと魂を移してしまったのだ
恨み合いながらも互いに人間の体を奪うという共通の目的の為に共謀
儀式に必要な“ダンベラの心臓”が残されたチャッキーの墓を目指す事に
ティファニーは人形2体の郵送を隣人ジェシーに依頼
それは彼にとっても好都合だった
恋人ジェイドは警察署長の叔父に厳しい監視を受けており交際も妨害されていた
ジェシーは郵送がてら彼女との逃避行を開始するが行く先々で殺人事件が起こり容疑者としてお尋ね者になってしまい…
・感想
殺人人形チャッキーの凶行を描くシリーズ4作目
今作からは人間時代の恋人ティファニーとのバディで殺戮が行われる
ある程度内容は覚えていたけど改めて観ると意外にも往年のスラッシャー作品へのオマージュが端々に見られたり思った以上にちゃんとしていた
ホラー要素は大分薄まりスラッシャーコメディと言った方が正しいストーリーではあるんだけど滑っていないので安心して楽しめる
特にチャッキーとティファニーの度重なる痴話喧嘩は殺人鬼の人形同士なのに普通のカップルみたいで面白い
ティファニーのキャラも見た目やサイコっぷりに反して変に純情な恋愛体質という感じで完成されたキャラのチャッキーと普通に渡り合っているのが何気に凄い
またゴア描写もそこまで苛烈という程ではないけどバリエーション豊かで飽きさせない
中でもモーテルでの殺人からの指輪を奪って求婚→セックスの流れは素直に笑える
「全身ゴム製だからゴムは要らねぇ」というジョークも覚えてたけどやっぱり面白いw
そして前述の往年のホラーへのオマージュについて
警察の証拠品倉庫にはジェイソンのホッケーマスクやマイケル・マイヤーズのマスクがあり、ジェイドの叔父であるウォーレン署長は釘を顔にぶち込まれてピンヘッド状態で死亡
モーテルでのカップル殺害ではウォーターベッドが破裂して「エルム街〜」のベッドから血が噴射するシーンを思わせる
それだけオマージュを詰め込んだ上でチャッキーとティファニーの魅力は欠落していないのもちゃんとしていて良かった
加えてラストの出産シーンも次作への序章となっていながらしっかり気持ち悪く描かれていたのも好き
次はいよいよチャッキーとティファニーの子供グレン/グレンダが登場する
内容は朧げだけどちゃんとスラッシャーコメディとしては面白かった記憶があるのでこちらも楽しみ