フクイヒロシ

ドリームガールズのフクイヒロシのレビュー・感想・評価

ドリームガールズ(2006年製作の映画)
4.0
すっごい今更のこと書きますけど
めっちゃ面白いじゃないですか、ドリームガールズ!!

先日観た『メイキング・オブ・モータウン』の流れでやっと初めて観ました。

全体的にはエンタメミュージカル映画なんですが
ちゃんとブラック・ライブズ・マターの歴史をさらっていますし

ベトナム戦争が長期化して
デトロイト暴動が起きても
「メッセージソングよりもヒット曲だ!」と言って時代からずれていく社長とかは実話そのまま。

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パワーがいくらあっても男の指揮下から逃れられない女性の苦しみも描かれてるし
そこからの脱却もあるし
「そんなに別に友達ってわけでもない」人との連帯も描かれてはいる。

もうちょい↑この辺りを強調して描いて、今風の映画にしたらもっともっと映画賞総ナメの名作になったことでしょう。


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脚本からしてエフィ(ジェニファー・ハドソン)が主役の映画ですね。
エフィにとって美味しいシーンがた〜〜〜っぷり。

エフィが追い出されるシーンの歌バトルがあまりに凄すぎて笑いました。。
その後エフィはカーティスにしがみつくんだけど
そこもすごくて、、、
「そりゃ振られるわ…」とこれまた笑いました。。

美味しいんだけど、ちょっとやりすぎ。。


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で、ジェニファー・ハドソンが食い散らかしたあと
ビヨンセが地味な録音ブースで「Listen」を歌うんですけど
これがやはり素晴らしい。。

この一曲だけでジェニファー・ハドソンを倒せることをビヨンセは知っていたんですね。さすが。

いくら声を張ってもうるさくない。

ラスト、ジェニファー・ハドソンがまた歌うんですけど
「うるせーな…」ってちょっと思っちゃうんですよね。。

そりゃ仕方ない。相手がビヨンセだもの。

でもジェニファー・ハドソンは助演女優賞総ナメ。



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そういやMAXっぽいなと思いました。

ザ・ドリームズはジミーのバックコーラスとして活躍したのちに
単独でヒット。
で、1人いなくなって1人新たに追加されるけどその1人はほとんど存在感なし。。