思っていた、明るくハッピーなサクセスストーリーじゃなかった。ショービジネスの世界での成功を描いた作品には、必ずビターな裏がある。
欲が渦巻く世界で、自分の欲か誰かの欲かわからないものに振り回されて、浮いては沈んでいく数多の才能。I'm not go awayと絶叫するエフィにドン引きしたものの、才能があるのにショービズの世界では花開くことができない辛さが迸っていました。
機運を掴める人々が成功する世界ですが、最終的に音楽は、魂込めたもん勝ちなんだと思う。今でも残っている名曲ってそうじゃないかな。いっときは飛ぶ鳥落とす勢いでも、後が続かない人も沢山いるのがこの世界。
それにしてもビヨンセ、凄く綺麗!ジェイミー・フォックスもほんっとに嫌な奴を自然に演じていて上手いですよね。ただの嫌な奴じゃないところが深い。
突如、想いを歌にしちゃうところが相変わらず若干苦手ですが、これもまた、一時代を見届けたような気分になりました。ミュージカルってそんな気分にさせられるなぁ。